2014年5月23日金曜日

OVAガンダムUC第4話はマハディ・ガーベイを出すべきだった論(再掲載)



ガンダムUC、毎回楽しみに見てます!

ただ、俺は原作を全部読んでいるので、大体の展開がわかっているのがちょっと

お楽しみという点では残念ですね・・・これは自業自得か・・・


で、じゃあ原作と映像版、どっちがいい? といえば

これはもうどっちもどっちだと思いますね

原作がいい! という点もあれば 映像版でいい改変だったね! って点もあるし

まぁそういうところも見所というか楽しむポイントなんでしょうがね


そんな中、映像版において

もっとも不満・・・・というかこうしたほうがいい!と思った

それが今回の記事です。

ガンダムUC第4話「重力の井戸の底で」において

大幅に削られた「マハディ・ガーベィ」という男

これに関して、書いていこうと思います


続きを読むからどうぞ!







<そもそもマハディ・ガーベィとは?>

「ドバイの末裔」たるガーベイ一族の長。58歳。精悍な顔とギロリとした冷たい瞳、印象的な口髭が特徴。イスラム教徒。太陽光発電を基幹産業とする巨大企業「ガーベイ・エンタープライズ」の会長というのが表の顔である。
その裏では反連邦の志を掲げ、ジオンやネオ・ジオンのシンパとして活動を援助してきた。その見返りとしてネオ・ジオンが開発を断念したモビルアーマー、シャンブロの設計図を入手し、巨費を投じて完成させる。白人と白人社会を憎悪し、彼らの信ずる神を殺した連邦政府に復讐心をたぎらせ機会を狙っていた。
(ガンダペディアより)

↑は小説版の設定です。


上の説明を要約すると

「連邦に反感を抱いていた大金持ち」で、「シャンブロを作り、それを使ってダカールを攻撃」した人です

更に言えば「ロニの父親」でした。

OVA版では完全にカットされていますが、小説では結構な重要キャラでした

というかOVAで目立ってたロニよりも、マハディのほうが目立ってたような・・・


さて、わざわざこんな記事を書こうと思ったのは、ほかでもなく「第四話がよくわからない!」

という点ですね

これね、四話って過去のMSが大量に集結して、作画もいいし、絵的には最高なんですけど

内容がかなりハイスピードで、かつ、重要キャラのロニの考え方がよくわからないんですよ

これに関しては、もうほとんどが「マハディを削ったから、こうなった」んだと思います。俺はね



じゃあ小説版はどうなのか これを要約して書いてみますね

まず、OVA版と同じく、ガランシエールが地球に降下、砂漠に落ちます。

ここで、ジンネマンたちが助けを求めたのがマハディでした。

マハディは補給と、次の箱の鍵のポイントであるダカール攻撃の協力に承諾します


そして作戦決行!

と、いってもほとんどシャンブロの単機突撃でした。

シャンブロがダカールを破壊しまくって、そのあとでユニコーン降下、

でユニコーンによって箱の座標を・・・という作戦内容でした


そして、シャンブロの中には4人

マハディと、その子供が3人

そして子供の一人がロニでした。彼女はリフレクタービットの担当で、ニュータイプでした


しかしマハディの目的は「箱」ではありませんし、ジオンの再興にも、彼は興味がありません

彼の目的は「白人社会への反乱」でした

その証拠に、意味もない殺戮を繰り返します。


そんな戦いにバナージは嫌気が差します。もちろん、ジンネマン下ガランシエールのクルーたちも

嫌気が差していました。

結果、バナージはユニコーンで飛び出し、ジャンブロを止めようとします。

ここら辺はアニメ版と同じですね


そして、シャンブロ内のロニもまた、マハディに嫌気が差します。

マハディに詰め寄りますが、マハディはロニをコクピット内で殺害します。

これによってバナージがシャンブロを倒しに行って・・・と

どうです!かなりスムーズでしょう(笑


OVA版の、ロニとバナージの意味不明なやりとりなんかよりも、よっぽどスムーズなんですけどね


ただし、この小説版には問題があった!

マハディは「イスラム教徒」で「白人社会を嫌っていて」という設定ですね

これが問題だった(のでしょう)


ガンダム世界、宇宙世紀には、宗教というものがありませんし、人種差別もほとんどありません。

まぁ、「完全にない!」とは言い切れませんが、ほとんどはスペースノイドとアースノイドの対立だけでした

それなのに急に「白人社会」だの「イスラム」だのぶっこんできたら、問題でしょう!

特に、ガンダムには「映像化されたものが正史」というスタンスもあるし、

それを考えたらなおさら、マハディなんか出すわけにはいかん!というわけですな

このあたりは痛いほどわかります

俺がもしこのOVAの監督だったら、出さなかったと思いますしね(ぁ



しかし、そうやってできた第四話はちょっと「うーん」な内容だし、

もしマハディが出ていたのなら・・・と妄想すると、とても面白いです。



大体、マハディって、俺は(ネタ的な意味で)好きだったんですよ

なぜかっていうと、この人は「私怨」だけで戦っていました。

宇宙世紀の歴史を見ても、ここまで私怨だけで戦ってるキャラクターもいませんよね

シロッコだって、一応は世界を導くとかいって戦ってたし、

カテジナも、一応は「マリア主義に染まったから」戦っていました

一方でマハディだけは、どこをどう切り取っても「私怨」で戦っていて、これはおもしろいなぁと

仮にも巨大企業の会長なのに、その立場を投げ捨ててまで反乱する姿は、とても面白いですね。

反乱に、子供3人を付き合せているのもクズっぽくて面白い(ぁ


そしてやはり、注目すべきはモビルアーマー、シャンブロ

syanburo.jpg

OVAではそうでもなかったんですが、小説版ではもう無双!無双状態ですよ!

攻撃をリフレクタービットで弾き返し、攻撃は必殺のメガ粒子砲

ここまで単機で無双する機体って、これまたガンダム世界では結構珍しいですよね?

最強の∀だって、無双シーンとかは無かったし、

辛うじてビグザムがあったぐらいですかね?

あれもまぁ、けっこうあっさりと退場だったような気が・・・・


あのシーンを読んでから、自分の中で「許すか、許さないか」の議論が巻き起こったほど

あれは・・・まぁ・・・・衝撃的でしたね・・・




と、いうわけで、

UCの第4話を見る際には、「わけわからん」とか言わずに、

私怨によって散ったマハディと、それによって振り回された(であろうと思われる)OVAスタッフの

ことを思い出しながら見ていただきたいです(笑













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